亞的呼聲 Adiffusion

中華と酒と銭湯と

讃岐うどん2023冬の陣

2024年は蕎麦の年にします。みんなのおすすめも教えてね(うどんのおすすめも)

①味庄

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駅前のうどん屋として実に好ましい見た目・店内

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かけ小

サンライズ到着後即うどん。柔らかめで早朝の胃腸に優しかった。幸先のいいスタート

②虎屋(琴平)

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琴平。参道とそれ以外の市街地のギャップが凄すぎる

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ぶっかけ小

観光地の金毘羅宮参道にある。屋号的に旅館が転業した感じだろうか。今年(2023年)できたばかりらしい。観光地なのでまあまあ普通の値段だが、コシが強く角の立った面で、冷やとの相性がよかった。無料トッピングもキレイめでいい感じ

③めりけんや 高松駅前店

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醤油小

JR四国のやっているうどん屋(連絡船うどんは数年前に閉まっている)。丸亀であらゆる飲食物にありつけず、高松駅到着即チャージ ここは一番外国人観光客も多く、接客もかなり慣れている様子だった

④さか枝 本店

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母校の便所を思い出す形式だが、この世で一番好きな蛇口これかもしれないな

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肉うどん小

県庁の建物見に行くついでに行った。ここも麺がモチモチで美味かった。肉の甘さが出たつゆ、無限に飲めてしまうよね

⑤松下製麺

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路駐して爆速で数玉吸引し、仕事に戻るタクシー運転手がカッコ良すぎた

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ぶっかけ1玉

大人気で、半屋外の立ち食いスペースもぎっしり。流れ作業で1~3玉のうどんの配給を受け、天ぷら何点注文するか自己申告して精算、その後セルフでうどんを茹でたり天ぷらを選んだりして喫食するツルツルとモチモチのバランスが一番良かった気がする。

⑥竹清

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お店の対面には香川用水記念館がある。「いのちの水・友情の水」というコピーが重い

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1玉を購入し、冷かけにした。トッピング色々

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こちらは揚げ物推しで、注文を受けてから揚げるスタイルだった。うどんを買う前に天ぷらの注文をしておくスタイル。うどんを買って座っていると、名前を呼ばれるので天ぷらを貰いに行く。熱々のたまご天とちくわ天、てんぷらって揚げたても美味いな、と当たり前のことを感じさせる。特にちくわは軽い食感で好

⑦さぬき麺之介

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冷ぶっかけ

琴電の線路そばの店。老闆がつっけんどんな感じなので普通に店内ピリついてて笑う。他のお客もだんまりして食っていた。麺は固め・太めで美味かったと思う

⑧さか枝 南新町店

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釜玉

釜玉を食べていないので最後に食べておこうと思った。本店より明るく、席数も多いので旅行者も入りやすい感じがする。香港人がざるうどんを注文していた。店内では朝から爆睡するジジイもおり、公共性の高さを感じた

野点をする(相模川・小倉橋下河川敷)

はじめに

屋外で中国茶を飲みたくなる、そういう時がある。

 近所にオープンエアーの茶楼が存在しないので、中々外気に当たりながらお茶を飲む機会が少ない。となると自分で「野点」をするしかなくなる。次第に暖かくなってきたので、茶をしばきに出かけることにした。野点というと茶道のイメージで、キャンプで飲むものだとコーヒーのイメージが強いのだが、果たして中国茶でも野点は可能なのだろうか*1

小倉橋下河川敷デイキャンプ

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新旧の橋が見える河原

いい天気だったので、車に乗って河原に行った。持つべきものは運転免許証があり、この環境で酒を入れないで耐えられる精神力を持った友人。

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風が強いが、火遊びから始める(河原なのでシートいらない気もしたが、この方が安定する)。これだけで既に酒が飲める雰囲気である

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キムチの乳酸菌で、鉄板の皮膜が滅茶苦茶剥げた

友達が持ってきたキムチ焼いて豚肉と食ったり、

*1:中国茶 野点」などで検索すると実は結構試されている方もおられて、参考になる。またキャンプ道具方面だと、mont-bellやsnow peakあたりが日本茶・抹茶向けの野点セットを製作していたりもする

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年の暮れ、横浜の乗り物(AIR CABIN、シーバス、三和楼、徳記)

  • ①YOKOHAMA AIR CABIN
  • ②北仲ブリック
  • ③三和楼
  • ④徳記

①YOKOHAMA AIR CABIN

 2021年末、横浜市中心に出ることがあったので、色々と博物館など行こうかと思ったが年末だったので全部閉まっていた。折角なのでYokohama Air Cabinなるものに乗ることにした。

 

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それなりに混んでいた。待ち時間は5分程

 桜木町駅前から新港埠頭片道630mを結び、所要時間は5分、運賃は1000円。正直めちゃ高い、こんなん誰が乗んねんというのが正直な気持ちだが、1組で8人乗りのゴンドラを使えるので家族や友達と乗るといいかもしれない。

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こういうのどっかで乗ったな、と思ったが永利皇宮のSkycab(觀光纜車)だった。あれは無料だったが*1

 微妙な高さから汽車道を歩いていく人々を見下ろす、後ろ向きな楽しみ方をする。ドアの付き方的に、みなとみらいのビル群を眺めるのは新港埠頭側から桜木町へ帰る方向の方がより綺麗に見えると思う。360度満遍なく見渡せるので意外と良かった。またすぐ乗るかと言われたらそれはないけれども。

 

個人的には、汽車道(臨港線)に単線のライトレールでも通して山下公園あたりまで運んでくれるとすごく嬉しい。

*1:ハマもカジノ作ったらこういうの全部無料になったかな。ならんか……

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自家製臘肉と頂き物の臘腸と露營のこと —— 臘肉を作る:後編

  • 臘肉再チャレンジ
  • 露營煲仔飯 
  • 鉄器のシーズニング
  • 啫啫雞煲のレシピ(自己流)

臘肉再チャレンジ

 以前に臘肉(ラープヨッ)の記事を書いたわけだが、この記事で作った分は漬け汁の構成や肉の選択において改善点が多数見受けられたので、直後に第2回目の臘肉作成に着手していた。

mounungyeuk.hatenadiary.jp

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というわけで、用意したものがこちら。

  1. 黒糖⋯⋯前回老抽(色付け用のたまり醤油。辛くない)を使用した上でさらに深い色に仕上げたいと思ったので、今回は黒糖を使用することにした。これは本当に大事だと思う。よりちゃんとしたレシピではきび砂糖や黒糖をブレンドして使う。
  2. 玫瑰露酒⋯⋯ハマナスの酒。北方で作られているが、広東ではこれを肉の香り付けに多用する。肉の後味にこの酒の香りがするだけでかなり本格感が出る。少ない労力で本格感を醸し出したい人間としてはこれは絶対に使用すべき材料だった。自分は山下町の酒屋で購入。中華街、物産店になくても老闆娘に尋ねると「何処其処にならあるよ」と紹介してくれるので本当に温かい街だと思う。
  3. 皮付きバラ肉⋯⋯これは最終的には好みなのだが、やはり皮付きのテクスチャー感があった方が現地感がある。肉に関しては鮮度や脂肪分の比率も重要なので、拘ろうと思うといくらでも拘れる要素だが、自分は綱島ハナマサでチリ産冷凍肉を購入した。ギュッと直方体にされていたのが解凍が進むうちに伸びていったので、皮の微妙なシワにしっかり浸けダレを馴染ませる必要があった。あとやはり、安いからか脂肪分が多い。

その他材料や手順に関しては、細部を大分端折ったりしているが概ね以下のレシピを参考にしている。この記事はすごい:

tojonoriko.com

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迫る臘月、干すぞバラ肉 —— 臘肉を作る:前編

庚子年十一月(冬月)もそろそろ終わり、十二月がいよいよやってくる。
十二月の別名を「臘月」というが、この時期に作るということになっているのが干し肉や干しソーセージの「臘味」だ。

↑これを作りたいわけである

臘腸までとはいかないが*1、自分もベランダに肉を干すやつを久々にやってみようと思い*2、臘月の迫る中、ちゃんと作るためのプロトタイプをやっておくことにした。前回肉を干した記事もそうだけど、基本的に料理上手な人が貼士tipsを共有するようなためになる内容ではなく、素人が事故りながら進めていく様をそのまま書いているような感じです。

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とりあえず、八十港に行った帰りに駅前のハナマサで豚バラブロック1kgを購入、3cmくらいの厚みに切っていく。やはり皮付きは中華スーパー行かないと売っていないか。ある程度ちゃんと作れたら次は皮付きでやりたいです……とはいえ普段使っている切れ味の悪い三徳包丁だと、皮無しのブロック肉の切断にもかなりの時間がかかったので、これ皮付きでは無理だな、とも思う。

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つけダレは、広州式の塩:砂糖:酒:醤油が1:1:1:1のもの。酒は、ハナマサ行ったのが急だったので二鍋頭しか用意出来なかった。やはり玫瑰露のが全然良いらしい。
醤油は生抽と老抽を使うのだが、参照したレシピは比率がまちまちだったので、最終的に3:1にした。より深くていい色にするには、老抽にも黄金比が存在するのだろうとは思う(つけてみて、「思ったより色薄くね?」と感じた)。もっと調べておきたい。あと、砂糖も黒糖とか、紅糖を使った方が深い色になりそう。難しい……

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初日は埃ついたり虫や鳥来たら嫌だな、と思ってクッキングペーパーを巻いたが、タレが下に溜まってあんまり良くなさそうなので外すことにした。木綿袋やペーパーを巻くのはもう少し乾いてからの方が良さそうだ

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2日目以降はS字フックをつけて干しやすくした。ある程度表面が乾いて来、全然カラスもやってこないので、今度は紙を巻くのが面倒になってきて結局むき身で風乾している。今週は天気も良く、乾燥していて風もあるので、本当に干し肉に向いていた。

起床したらベランダに吊るし、日が沈んだら(乃至外出の前に)冷蔵庫に取り込むのを繰り返す。取り込む際に自室天井のつっかえ棒に安置するタイミングがあるのだが、部屋の中がだいぶ猟奇的な感じに仕上がってちょっと楽しい。表面には艶が生まれつつあり、心配していた色味も次第に深まってきているように感じる。だいたい一週間で完成とからしいので、来週いい感じに硬くなったら試しに料理してみようと思う。(続く)

 

*1:世の中には腸詰まで自作してしまう凄い方がいらっしゃる。世界は広い……參見:臘腸(らぷちょん)作り : ONE DAY

*2:結構前に肉いじりはやってみたことがある。參見:鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を作る【前編】/ 自製鹹肉 - 亞的呼聲 Adiffusion

空前の「土製菠蘿」ブーム

といってもマイブームなのだけど。それは「土製菠蘿」だ。
 本来「土製菠蘿」というと広東語では手製の爆弾のことを言って(多分手榴弾がパイナップルに似ているからだと思う)、六七暴動の後半では火薬を缶に詰めたこの土製菠蘿が香港のあちこちに仕掛けられ、子供が亡くなるまでに発展した。
 この「土製菠蘿」の記憶は香港返還後、政府が在地の「左派愛国人士」の再評価・顕彰を行おうとする際の大きな障碍になっており、今般の政治風波でも工聯會が「暴徒の始祖」と言われたりするなど、今でも尾を引いている。(逆に、これがあるので今の示威者がどんなに過激化しても無差別爆弾テロは絶対にしないだろう、という安心感はある)

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この写真、とても有名だが出処が不明だ。土製菠蘿という語も同胞勿近という語も、当時の新聞ではあんまり使われていなそうなので、調べづらい

 でも今回はそんな物騒なものではなくて、本当の「土製菠蘿(手作りのパイナップル)」だ。前回の記事で路上でインディーズの野菜を買っている話をしたが、これもインディーズの果物だ。最近は体細胞がほぼストリート育ちになっています。

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18時以降自炊していること

 新界は最高という記事です。最近、再び18時から堂食(店内で食べること)が出来なくなったので、再び夜は自炊が増えている。疫情の悪化によっては一層の規制強化も想定されうるのでただただ悲しいが、折角なので外食ではあんまり食べないようなものを作って食べようと考えてながら日々近所を彷徨って食材を見繕っているところだ。結果として食費が抑えられ(この地は基本的に40ドル=600円以上出さないと一食分にならない)、今月はだいぶ節約できているのはいいことではある。

 香港にはもちろん惠康や百佳といった超市(スーパー)もあるが、野菜や肉、魚などの生鮮品を買うのなら断然街市や街中の八百屋、肉屋だ。まず、食品の鮮度が圧倒的に良い。百佳は生鮮品が特に弱い感じがするし、怡和洋行・牛奶公司傘下の惠康でさえ、日によっては蠅の集っているような野菜を平然と陳列していて閉口することがある(その他ブルジョア向けのスーパーについては、全く縁がないのでよく分からない)。これは全く本筋から逸れるが、中国産の食品が怖いということから凡ゆる食品を日本から送ってもらっている駐妻の逸話を聞いたことがあり、まず輸送コストや量によって関税が掛かるという以前に、野菜とか肉とかどうしているんだろう、と思った。果物はともかく、こちらで見かける日本産の野菜は当然ながらどれもイマイチ鮮度が良くない気がする。結果として健康にもあんまり良くないのではないだろうか……

 それにネギ1本、トマト1個から買えたり、魚も鱗やワタを取ってくれたりする手軽さや、名前や食べ方等を尋ねることが出来るコミュニケーションの楽しさでも圧倒的に街市に分がある。まあ、だからスーパーにやる気がないのかもしれないが。スーパーと個人商店がちゃんと住み分けているのは本当に良いことであると思う。

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「無牌小販」であっても誰も気にしない。インディーズの野菜は最高
 そして街市や街角の八百屋だけでなく、この街には「インディーズの野菜」とでもいうべき愛おしいジャンルが存在している。空きテナントの前に日中だけ出店する八百屋、街市の軒下で野菜を売る新界のババア達。

 これらはライセンスの観点からだと多分アウトなのだろうけれど、農家がその余剰産品を持ち込んで金銭と交換する、まさに墟市の原点といった感じでとても好きだ。行政も見逃しているようだし、街市に入っている店とはお釣りの融通などでやりとりがあり、コミュニティになくてはならない存在であることがわかる。

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