亞的呼聲 Adiffusion

中華と酒と銭湯と

日原古道に行った(その2:「古道」入口〜廃吊橋)

前回からの続き)

 さて、「日原古道」に入る。「山行が」のレポート時点では古ぼけた林業関係者以外立入禁止の看板が入り口に存在したらしいが、確認できなかった。まあ観光地図に載ってるしね。ここまでで既にそれなりに山登りをしているので結構疲れている。古道は途中まではあまりアップダウンしないだろうと期待しながら進んでいく。

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 序盤は下草もや落石もなく、等高線をなぞるように進んでいく。木漏れ日が心地よい道だ。なんでも、渓谷添いにある東電の鉄塔の保守用に今でも使われているようである。まあ、地図では実線で書かれている範囲なのでかなり気楽に歩いていける。

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日原古道に行った(その1:氷川→大沢→「古道」入口)

 こんにちは。すっかり冷え込んで火鍋が恋しい季節になりましたが、みなさん如何お過ごしでしょうか。自分は火鍋のことばかり考えて過ごしています。

 

 今週のお題は「今年買ってよかったもの」らしいですが、自分が買ってよかったと思うのはOLYMPUS PEN EES-2です。ヤフオクで2500円とかでしたがセレン含め正常に動作しています。ハーフカメラなのでフィルムの粒子感も強く出るし、何より1枚あたりの現像代が半額で済んでお得。

 というわけで、先日奥多摩で撮影した諸々がようやく現像できたのでやっていきます。経済的な反面、36×2=72枚、使い切るのは意外とめんどくさい…笑

 

某日の週末、9時過ぎ。JR奥多摩駅到着。
 今回の同行者は香淀(@xiang_dian)さん。内陸の特殊な環境で医学を学んでいるオタクさんだ。山登りの経験があるので今回の「道歩き」の水先案内人にはふさわしい…

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駅前のこの食堂跡、マジでいい味出してますよね。馬鹿なので行くたびに写真撮ってる気がする。

 今回の主要目的地は「日原古道」。日原渓谷の北側に自動車道が整備される以前まで長らく日原氷川間を結んでいた道である。2人とも「山行が」で育ったのでここは以前から行ってみたい所の一つだった。先人の知見をそのままトレースするので新規性はまったくない記事になります。とはいえこれはレポートを拝読していなかったら踏破は土台無理だったろうと思います……まあ、PENで撮った写真見て!という記事です。

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鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を作る【後編】+上海菜飯ふたたび/ 自製鹹肉(後篇)

(今回の記事は前編からの続きです)

  • 重石をかけ、ドリップの排出を促す
  • 乾燥させるていで放置(食べるのが怖いので)
  • 上海菜飯ふたたび

前編では2日目にドリップを捨てるところまでやった。

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ドリップはほぼ落ちなくなったものの、なんとなく内部の水気が心配になったので、いくつかのレシピに記載のあった重石を試してみることにした。クッキングペーペーを挟んで、大昔の学部便覧とビールで肉をいじめる。

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鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を作る【前編】/ 自製鹹肉

 前回の記事では「上海菜飯」とその大まかな作り方を紹介した。自分で作ってみた際の反省点として、肉から出てくる旨みや塩気が物足りなく感じられたことがあった。当然のことながら、やはり本場の食材を用いた方が満足度の高い味が実現できるだろう。

上海菜飯に関しては、以下の記事を参照:
mounungyeuk.hatenadiary.jp

 そこで、金華ハムを日本で買う際の価格を調べてみたところ300g3000円とかしていて、暇に任せて戯れに用うるにはあまりにも高級な感触である。台湾香腸であれば200g600円くらいで購入できそうだが……

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そうここは中華食材が手軽に入手できないディストピア。というわけで、節約も兼ねて菜飯に入っているあの肉、中華風パンチェッタを自作してみることにした。以下に試作用レシピをまとめるので参考にしていただければ幸いです。それと、使用した中華調味料は中国物産店*1のほかAmazonでも手軽に買え、他の料理にも使えるものばかりなので、是非買っていただきたい。本当に便利…

*1:あなたの街に中国物産店はあるだろうか。よかったらこのリストで確認してみてくださいね

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上海菜飯を作る(概要、レシピ)

www.instagram.com

普段あまり自炊をしないので、自分で料理を作ってうまくいった時は無駄にはしゃいでみんなに見せびらかしたくなってしまう。経験値の少なさ、生活力の無さの裏返しである。今回の記事もそも一環として掲載する。

作ったのは「上海(鹹肉)菜飯/ 燜菜飯」などと言われる上海風炊き込みご飯。上海を中心として典型的の家常菜(家庭料理)で、日本の上海料理屋でも食べられる。自分も新宿の上海小吃で食べて以来気に入り、たまの機会に自作してみることにした。特別の調味料も不要、手軽で余った食材の処理にも便利、味もくどくなくて日本人受けすると思う。調理に使う道具も少なくて済む。機会があれば是非試されてほしい。

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韓国の“シュポ”で飲む、日本で

はじめに

韓国のシュポ(super, 슈퍼)をご存知だろうか。マートゥ(mart, 마트)ともいい、日本のスーパーより小さな、食料雑貨店を指すらしい。

働いている人がジュースや茶菓子を買ったり、仕事終わりにビールを買ったり、残業のときにカップ麺を買ったりするところ、それがシュポだ。
  出典: 【KOREA TRAVEL】 韓国の旅と酒場とグルメ横丁 #23 安くて情緒のあるソウル版“角打ち”|TABILISTA[タビリスタ]

 住宅地や工場の付近に多いらしい韓国のシュポだが、夜には店頭で酒類とともに軽食もつまめる「角打ち」に近い業態でもあるらしい。その詳細は先に挙げたリンクを参照していただくとして、今回はこうした韓国版角打ちであるところのシュポ飲みの雰囲気を日本で楽しめる店舗を紹介したいと思う。

 とはいえ、僕自身は韓国を訪れたことは1度しかないし(2011年)、その際もシュポでお酒を飲むことはなかった(街角のシュポで飲み物を買ったことはあったかもしれないが)。あくまで当該記事などの情報や角打ち巡りの経験の中での「これってそうじゃない?」という僕のイメージだけで判断していることをご容赦願いたい。

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4sqで角打ちリストを作った

 「角打ち*1」業態の酒屋で飲むことが近年マイブームになっている。理由としてはサクッと飲めて帰宅途上や0次会での利用に適していること、酒もつまみ*2もほぼほぼ定価なのでルンプロ学生の懐に優しいことが挙げられる。また、建物、店主、常連が醸し出す歴史感も魅力である。角打ち密集地域でスタンプラリーのように酒屋さんを周るだけで丸一日使える観光コンテンツとして成立する、と僕は思っている。

 以前からFoursquare(以下、4sq)で訪問する予定の酒屋さんを事前にリストアップしておき、雑感を記録していた*3。自分にとって4sqのベニューを登録・修正したり、自分の関心に基づいてリストアップするのはなんだか偏執的な趣味みたいになりつつあるのだけれども、登録していた酒屋さんの数がある程度まとまってきたので、この記事では地域別に作成したリストを紹介しておきたいと思う。簡単にではあるが検索をかけたところ、管見の限りにおいて「角打ち」に特化したリストやマップの類で近年作成されたものは見当たらなかったので、手前味噌ながらそれなりに意味のあるものになっているかもしれないな、と考えている。

*1:主に北九州地域の方言で酒屋の店頭で酒を飲むこと。関西では主に「立ち呑み」、東北では主に「もっきり」というらしいが、近年全国的にも「角打ち」呼称が人口に膾炙しつつあること、また「立ち呑み」は酒販店以外の居酒屋における「立ち飲み」と誤解を招きやすいことから、本稿では酒販店店頭で酒類とつまみを提供している業態を広く「角打ち」として扱うこととした。参照:北九州角打文化研究会

*2:「飲み屋」ではないので調理した酒肴を提供できる店はあまり多くなく、乾き物や缶詰等の既製品を置いている場合が多い

*3:4sqはリストアップと同時にマッピングも行えるので便利である。以下に挙げた角打ちリストもPC版、スマホアプリ版であればマップが確認できるはず。また、雑感はTwitterにも記している: @Yamidoh

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