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中華と酒と銭湯と

上海菜飯を作る(概要、レシピ)

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普段あまり自炊をしないので、自分で料理を作ってうまくいった時は無駄にはしゃいでみんなに見せびらかしたくなってしまう。経験値の少なさ、生活力の無さの裏返しである。今回の記事もそも一環として掲載する。

作ったのは「上海(鹹肉)菜飯/ 燜菜飯」などと言われる上海風炊き込みご飯。上海を中心として典型的の家常菜(家庭料理)で、日本の上海料理屋でも食べられる。自分も新宿の上海小吃で食べて以来気に入り、たまの機会に自作してみることにした。特別の調味料も不要、手軽で余った食材の処理にも便利、味もくどくなくて日本人受けすると思う。調理に使う道具も少なくて済む。機会があれば是非試されてほしい。

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韓国の“シュポ”で飲む、日本で

はじめに

韓国のシュポ(super, 슈퍼)をご存知だろうか。マートゥ(mart, 마트)ともいい、日本のスーパーより小さな、食料雑貨店を指すらしい。

働いている人がジュースや茶菓子を買ったり、仕事終わりにビールを買ったり、残業のときにカップ麺を買ったりするところ、それがシュポだ。
  出典: 【KOREA TRAVEL】 韓国の旅と酒場とグルメ横丁 #23 安くて情緒のあるソウル版“角打ち”|TABILISTA[タビリスタ]

 住宅地や工場の付近に多いらしい韓国のシュポだが、夜には店頭で酒類とともに軽食もつまめる「角打ち」に近い業態でもあるらしい。その詳細は先に挙げたリンクを参照していただくとして、今回はこうした韓国版角打ちであるところのシュポ飲みの雰囲気を日本で楽しめる店舗を紹介したいと思う。

 とはいえ、僕自身は韓国を訪れたことは1度しかないし(2011年)、その際もシュポでお酒を飲むことはなかった(街角のシュポで飲み物を買ったことはあったかもしれないが)。あくまで当該記事などの情報や角打ち巡りの経験の中での「これってそうじゃない?」という僕のイメージだけで判断していることをご容赦願いたい。

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4sqで角打ちリストを作った

 「角打ち*1」業態の酒屋で飲むことが近年マイブームになっている。理由としてはサクッと飲めて帰宅途上や0次会での利用に適していること、酒もつまみ*2もほぼほぼ定価なのでルンプロ学生の懐に優しいことが挙げられる。また、建物、店主、常連が醸し出す歴史感も魅力である。角打ち密集地域でスタンプラリーのように酒屋さんを周るだけで丸一日使える観光コンテンツとして成立する、と僕は思っている。

 以前からFoursquare(以下、4sq)で訪問する予定の酒屋さんを事前にリストアップしておき、雑感を記録していた*3。自分にとって4sqのベニューを登録・修正したり、自分の関心に基づいてリストアップするのはなんだか偏執的な趣味みたいになりつつあるのだけれども、登録していた酒屋さんの数がある程度まとまってきたので、この記事では地域別に作成したリストを紹介しておきたいと思う。簡単にではあるが検索をかけたところ、管見の限りにおいて「角打ち」に特化したリストやマップの類で近年作成されたものは見当たらなかったので、手前味噌ながらそれなりに意味のあるものになっているかもしれないな、と考えている。

*1:主に北九州地域の方言で酒屋の店頭で酒を飲むこと。関西では主に「立ち呑み」、東北では主に「もっきり」というらしいが、近年全国的にも「角打ち」呼称が人口に膾炙しつつあること、また「立ち呑み」は酒販店以外の居酒屋における「立ち飲み」と誤解を招きやすいことから、本稿では酒販店店頭で酒類とつまみを提供している業態を広く「角打ち」として扱うこととした。参照:北九州角打文化研究会

*2:「飲み屋」ではないので調理した酒肴を提供できる店はあまり多くなく、乾き物や缶詰等の既製品を置いている場合が多い

*3:4sqはリストアップと同時にマッピングも行えるので便利である。以下に挙げた角打ちリストもPC版、スマホアプリ版であればマップが確認できるはず。また、雑感はTwitterにも記している: @Yamidoh

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