亞的呼聲 Adiffusion

中華と酒と銭湯と

台湾で只管食っていたこと

先日1週間ほど台湾に滞在する機会があった。
偶々日本のゴールデンウィークと被っていたので台北や台南では日本人がめちゃくちゃおり、外国にいる感じが全くしなかったが…(そういえば、滞在期間中に日本は改元していた。自分はまだ令和の日本の土を踏んでいないので、このまま清朝の遺臣みたいに平成を使い続けてもいいかな、と思ったりする)

台湾は本当になんでも旨かった。用事と観光以外は延々食っていたと思う。なんでも美味いし物価も安いし、自分が今いる特別行政区ホンマ何なん……という気持ちになってしまった。最近更新が滞っているので、とりあえず旨かったもの(の一部)をまとめて紹介する。台湾ニュービーなので、基本的には有名店ばかりですが…偶々立ち寄ったもの以外は全て、foursquareに頼りました。自分は行った場所行きたい場所の管理を全て4sqで行なっているので、サービス終了とかにならないで欲しいですね、お願いします……

①肉圓(阿菊肉圓,埔里)

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肉圓、中に豚肉と筍の餡を詰めたデンプンを蒸し上げ、色んなソースや薬味を掛けて食う。ソースをかけまくるのがなんだか小食店の腸粉にも似ている。餡や生地、ソースには様々なバリエーションがある。個人的には初めて食べたこの店のものが個人的には一番美味かった。この店では途中でスープをかけて味変を楽しむこともできる。40元。

②肉燥飯(柳家肉燥飯專賣店,新竹)

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写真正面に写っているのは控肉飯(肉燥がそぼろで、控肉が塊だ)。肉燥飯/控肉飯をメインに据え、新竹名物の貢丸(弾力のある豚肉団子)や滷豆腐など、副菜も充実。ジャンキーでうまい…3品選んでも100元ちょっとだ。

③煙燻鴨肉(許二姊,新竹)

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新竹には鴨肉の専門店がたくさんあった。カウンター上に並ぶアヒルの各部位を自由に選んで、自分だけの拼盤を作ってビールをがぶ飲みする。今回は燻製の鴨肉、腸、脚、卵の鹵水を選んだ。滷水鴨は香港でも潮州料理店にはよく見かける品だけど、黄金色に燻製されたアヒル肉の香りと旨味は本当に素晴らしかった。切実に近所に欲しい。

④蛋餅(明倫蛋餅,台中)

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蛋餅は朝飯にも食べられるスナックだ。ジャンル的には大陸の煎饼とか、葱油饼の一群に属するものだろう。この店は具はネギだけでシンプルだが、焼き上がりのQ勁(モチモチで弾力ある)とした食感の生地と、甘辛いソースがよく合っていた。

⑤牛肉湯(阿村牛肉湯,台南)

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台南名物の牛肉湯。台南は善化と鹽水の2箇所に牛墟(牛市場)がある関係で(?)牛肉の鮮度がいいらしく、この店の場合スープに生肉をくぐらせ、ピンク色の状態で供される。 このままでも十分美味いが、牛肉は生姜の載せられた甘いタレをつけてもよい。というか、台湾人本当に甘い味付けが好きですね…

虱目魚粥(阿憨鹹粥,台南)

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虱目魚(サバヒー)は汽水域に住む魚で、台南の特産らしい。以前横浜のとある台湾居酒屋で食べてから、一度は本場で食べてみたいと思っていた。プリプリの身は淡白だが甘みがあって上品な印象だ。これを朝に食べられる人たちが本当に羨ましい。粥には白米の粒が残っていて、潮州より北のお粥って感じだ。

⑦克路斯達明蝦(波麗路本店,台北

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台湾の「洋食」を食べてみたかったので行ってみたボレロで注文。所謂「棺材板」(棺桶トースト)だ。サクサクのパンの中には懐かしい感じのエビグラタンが詰まっており、非常にワクワクするメニューだった。見た目以上に食べ応えがあるので、頼みすぎには注意…(腹がはち切れてしまった)