亞的呼聲 Adiffusion

中華と酒と銭湯と

外で酒を飲むと気持ちがいいこと

外で飲む酒は旨い。それだけの記事である。

 今月は当然ながら部屋にいてばかりであんまりレジャー的な催しが出来なかったのだけど、都下に行く機会が多く、なんだかんだ天気もよかったので、外で酒を飲んだ。
 そろそろ梅雨も近づいて来て、なかなかこういった気持ちの良いことができないので、偲ぶのも兼ねて以下に紹介、というか自慢する。

秋川渓谷 

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 多摩の山奥に行ったものである。魚を釣って食べようと言う話だが、こんな感じからも分かるように、揃いも揃ってインドアのオタクなので、手ぶらで行けて楽に釣れるものがいいよね、と言うことになり、鱒釣りと相成った。前も利用したことがある養殖マス釣り場だが、ここはいいですよ。

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川に適当に酒を投げ入れて、冷やす。見てるだけで涼しくなってくる風景だ。マスだが、釣り券を買うと生簀から川に投げ入れてくれ、本当に簡単に、バカスカ釣れる。衆楽園ヘラブナの方が全然難しいと思う。

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 釣れたマスも、頼むとわたを抜いて串まで刺してくれる。面倒なところは全てやってくれるので、完全に殿様になった気分だ。苦しゅうないぞ。
 下ごしらえの終わったものは、釣り場に置いたバーベキュー台で焼いていく。塩、花椒、クミン、色々と味付けをして楽しんだ。酒蒸しも超いけた。

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マス釣り、やっぱりお手軽レジャーの極みって感じでいいですね。またやりたい。

 

朝鮮大学校

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 この日は2年に1度、朝鮮大学校が一般に解放される日であると知り、行ってきた。この記事を書いている今でも米朝会談の行方はまだまだ不透明な感じではあるが、雪解けムードの一端でも感じたい、そう思った。
 バスを降り、農道を越え、鬱蒼とした玉川上水の沿道を歩いていると、平昌五輪でも話題になったパンガプスムニダ(반갑습니다、うれしいです)の合唱が聞こえてきて、田園風景と「近くて遠い国」のミスマッチぶりに笑ってしまった。在日同胞への「あいさつの曲」として作られ、また南北交流を象徴する歌にもなっているこの曲が*1、今度は我々来訪者への「あいさつの歌」として用いられている。俄然テンションが上がり、会場入り口へ向かう足も自然と速くなっていった。

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 基本的には中庭ステージと、それを取り囲むように存在する飲食の出店がメインコンテンツのようだ。ステージの歌と踊りを眺めながら、七輪で肉を焼くことができる。午前中曇り空だった空にも晴れ間が差し始め、暑いくらいの天気になった。
 2Lペットボトルに詰められたマッコリをゴクゴク飲みながら、カルビ、キムチ、ハラミ、キムチ、テッチャン、キムチ、と箸を進めていく。最高に気持ちがいい。

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ここは学び舎であると同時に、日本全国から集まった学生たちの生活の場でもあり、時代がかった寮なども並んでいる。自分は朝鮮語はわからないが、学生たちの言葉を聞いていると結構いろんな地方の訛りが聞けた。自然史・考古品の資料館も見応えがあり、また研究員の方のお話を聞くのも楽しい(実地調査の難しさ、など)。

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酒を酌み交わせば誰とでも仲良くなれ、また諸政府間に山積する課題も解決するというわけでは決してないが、一介の民草である我々は多分、お互い寿司を食って焼肉を食って地三鮮を食って、清酒を呷りチャミスルを呷り白酒を呷っていさえすれば、それだけでアジアは平和であると言えよう。そう信じたい。