亞的呼聲 Adiffusion

中華と酒と銭湯と

元朗でぼんやりすること

港九とは独立した都市圏を形成する新界最大の街・元朗の魅力を沼に浮かびながらぼんやり考えました。

雨傘、魚蛋に続く、まだ名前の付いていない運動のこと

逃犯條例の修訂をめぐって、9日のデモから12日の警察との衝突によって、香港は5年ぶりに世界の耳目を集めている。 自分は現状香港に長く居るわけでもないし、香港の現代政治について殊更関心がある訳でもない、一介の局外者に過ぎない。12日当日も自分は広州…

汕頭の旧市街に行ったこと(陶芳酒楼, 万安街)

汕頭に行った。嶺東とも呼ばれる広東省東部の潮汕地区は閩南語系の潮州話の世界で、広東語は殆ど聞かれない。バスの音声案内も普通話と潮州話だった。 汕頭は1860年に潮州に代わり開港場となった地で、ここからタイを中心に南洋へ多くの華僑を送出した僑郷で…

台湾の冰果室のこと

何故日本人観光客が大陸へ行かずに台湾に行くのか。それは台湾には刨冰があるからです。これが答えだ……

台湾で只管食っていたこと

台湾は本当になんでも旨かった。最近更新が滞っているので、とりあえず旨かったもの(の一部)をまとめて紹介。書いてる途中から腹が減って仕方がない

香港の街中で落書きを鑑賞すること。

香港の風景には文字が溢れている。 「香港」と聞いて多くの人がイメージするような、空間を覆い尽くす看板は勿論(実際には、こうしたネオン看板はどんどん減っていっているのだけど)、広告、ポスター、空白は無駄であると言わんばかりに、あらゆる隙間に偏…

衛奕信徑第9段の眺めが最高だった(香港の山がすごかった②)

衛奕信徑第8段~九龍坑山~衛奕信徑第9段(前半)~鶴藪水塘 沙螺洞~鶴藪水塘~衛奕信徑第9段(後半) 更新が延び延びになってしまっているが、忘れないうちにメモっておかなければならない。大埔という街は入江の一番奥まったところにあって、その両側には…

香港の山がすごかった①:馬鞍山

はじめに ①馬鞍山 おわりに はじめに 香港のレジャーの一つにハイキングが挙げられる。香港の人たちにオススメされることも多く、また書店には「行山(hàahng.sāan)」についての本も沢山並んでいる。instagramでもHike迷や山ガールの自撮りがめちゃくちゃ出…

香港の魚を食べる①:潮式凍烏頭(潮州風蒸しボラの冷製)

香港で流通している魚介類を色々食べていこう、という企画です。シリーズ化予定。 はじめに 調理 実食 はじめに 香港の食といえばその多彩な海産物だろう。点心にもふんだんに使われるエビを始め、カニ、ハタ、シャコ……華南随一の大河・珠江の出口に位置し、…

渋谷のライオン、世界的のライオンと、「〜的の」という日本語にときめくこと

名曲喫茶ライオン、という店が道玄坂の百軒店にある。 東京の名曲喫茶やレトロな喫茶店好きで知らない人間はまあいないだろうといった感じの、超定番の銘店だ。 自分は名曲喫茶が好きだ。自分は日頃から余りクラシックを嗜まない方だと思うのだが、名曲喫茶…

Serriniの《油尖旺金毛玲》を聴いたこと

ここ数年、広東語の勉強という名目でCantopopを聴いている。こうすると何にもなっていなくても勉強をしている気になるのでと、ても健康にいいと思う。とはいえ聴いてるのが張國榮やBEYONDとかの懐メロばっかりだったので、最近のCantopopも聴こうと思い立ち…

外で酒を飲むと気持ちがいいこと

渓谷でマス釣って酒を飲んだり、青空の下七輪で焼肉をやって酒を飲んだりすると気持ちがいいという話です。

加山雄三と『蝿の王』: 三番瀬で豚を丸焼いたこと

先日核戦争の最中、疎開するオタクたちを乗せた飛行機が不時着して千葉の埋立地で豚を丸焼きにしたり加山雄三を熱唱しなければならなかった事件について書きました。

ニュージーランドのチャイナタウン: NZ華人コミュニティの歴史と現在【後編】

前編はNew Zealandの華人全般についてで終わってしまいましたが、後編では、AucklandはDominion Road一帯、特にBalmoral地区に所在する新興のチャイナタウンについて、歴史や概要を、実地で撮影した写真を多用しながら紹介します。

ニュージーランドのチャイナタウン: NZ華人コミュニティの歴史と現在【前編】

ニュージーランドはオークランド市に滞在した際の思い出の備忘も兼ねて、近年チャイナタウンの形成が進むDominion Rd.一帯の状況を紹介。今回は前編ということで、チャイナタウン巡検の様子を紹介する前に、NZやAKLと華人の歴史について簡単に纏めます。

東京湾フェリーで帰浜したこと

先日、千葉に行く機会があり、帰浜の際に折角なので金谷〜久里浜を結ぶ東京湾フェリーを利用することにした*1。1時間に1往復あり、気軽に利用できる。720円という運賃も手頃だ。何より、混雑する東京を経由せずに帰れる事は、日々田園都市線に乗っている者と…

虚ろな心に火を灯せ、或いは男5人の『ゆるキャン△』

心身が冷え切った時には焚き火で温まるのがいいんだと思う。オッサン5人の「ゆるキャン△」を淡々と記録。

「銭湯と横浜」展に行ったこと

横浜のど真ん中と地元港北で銭湯にまつわる企画展を同時開催していると知ったので、そのどちらにも行った。両展示の内容と、その差異、工夫について書いていきます。

鹹肉(咸肉, 中華風塩豚)を使う:老干媽炒飯(老干妈炒饭)

所要時間10分程度、「鹹肉(中華パンチェッタ)」と「老干媽」で、雑に作れてモリモリ食えるジャンキーな炒飯を作ります!

香港土産の柱侯醤で「蘿蔔炆牛腩(牛バラと大根の煮込み)」をやってみる

香港で購入した柱侯醬を使い、茶餐廳等でおなじみの「蘿蔔炆牛腩」(大根と牛バラの煮込み)をやっていきます。

ブログ名を変えた

標題の通り、ブログ名を変えた。 というのも、当初なんとなくつけていた「無農日記」なるタイトルがあんまりしっくり来ていなかったからだ。「残留農薬」というHNをマイナーチェンジを経ながらも10年位使い続けていて(Twitterの「のうやくん」もそのバリエ…

【訳】植民地香港の最大の裨益者は誰か:イギリス、中国、香港?(by John Carroll, HK: SCMP, 17/01/18)

【文例】 【文法】 【語註】 【譯】 最近自らの英語力の弱さをひしひしと感じています。ということで、以下の英文記事を訳して練習したい。自分の訓練のための山寨訳なので、例によって権利関係は全部Carroll先生とSCMPにあります。 www.scmp.com 寄稿者のJo…

絶対にやって来ない“鴨脖子”ブームを応援する

2017年が「蘭州拉麵」の年なら2018年は「鴨脖子」の年になる!(大嘘) 今までに行った数少ない鴨脖の店を紹介しつつ、本ブログは絶対にやって来ないだろう「鴨脖子」ブームを(勝手に)全力で応援します!

韓国の“シュポ”で飲む、日本で②:Lee mart@福富町, 横浜

日本で韓国版角打ち・シュポ飲み(食料品店で飲酒することです)ができる場所、まだまだあった!多分全国津々浦々のコリアンタウンには沢山埋もれているのだろうと思う。 そもそもシュポって?という方は以前のこの記事と、冒頭のリンク先などをご参考くださ…

皇都戲院大廈(1952年~)を見に行く。

「皇都戲院大廈」という建物が、香港島北岸東部、北角(ばっごっ, Northpoint)の街中にある。北角はその名の通り香港島最北端に位置している、開港後早期に発展した福建人(と潮州人)の街で、戦後には上海人も流入し、1950年代-60年代初頭を通じてナイトクラ…

明報「【一地兩檢】張炳良籲政府解畫:如果人大話得就得,使乜講7年? (12:22)」

新年最初の記事は語学の練習にしようと思って、ニュース記事を『中国報紙研究法』の様式に則ってやってみようというやつをやった。もちろん文例は新聞社に権利があるので、万が一勝手に和訳して怒られが生じたりしていたら消します。無いと思うけど。元記事…

入江啓四郎『支那新聞の讀み方—中國報紙研究法—』(タイムス出版社、1935年)

「読書メーター」というものを、大学入ったあたりからやっている。読んだ本や読みたい本などを記録し、感想も書き留められる。読書ノートの代わりに使っていた。一ヶ月の読書量が、冊数・ページ数で出てくるのも、先月より多く読んでやろうという気持ちにさ…

りんご飴、糖葫蘆、Candy Apple

おはようございます、いよいよ年の瀬といった感じ、年末イベントを沢山控えて皆さん如何お過ごしですか?自分は先週末から多分ノロ人(ひと)になってしまい、高熱と吐き気、胃のむかつきに苦しんだ。横浜を愛する普通の横浜人だけど、暫く家系ラーメンは控…

日原古道に行った(その4・終:樽沢を経て日原へ)

(前回まで:その1, その2, その3) 最高ポイントで休憩した後、先へ進む。「古道」は日原村手前で渓谷を渡るため、この地点を境に次第に下ってゆき、渓流に近づいていく。 ここが道中でもっとも高く日当たりがよい場所なのだが、同時に風化も相当強いようで…

日原古道に行った(その3:廃吊橋〜最高地点)

(前回まで:その1、その2) 採掘場向かいの広場から先を進む。ここから先は地図でも実線が失われるので無理はせず、行けるとこまで行こうという感じになった。 道の傍らに早速物々しい坑口が口を開けていた。この山、石灰採掘で穴だらけなんだろうな、対岸…