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中華と酒と銭湯と

韓国の“シュポ”で飲む、日本で②:Lee mart@福富町, 横浜

 日本で韓国版角打ち・シュポ飲み(食料品店で飲酒することです)ができる場所、まだまだあった!多分全国津々浦々のコリアンタウンには沢山埋もれているのだろうと思う。
 そもそもシュポって?という方は以前のこの記事と、冒頭のリンク先などをご参考ください。前回も書いたけど、だいたいが自分自身韓国経験は未成年の時の1回(ソウル)だけなので、自分も本当のシュポとは、本当のシュポ飲みとは、が全くわかっていない。全て雰囲気でやっているし、この記事も雰囲気でやっていきます。

mounungyeuk.hatenadiary.jp

③Lee mart(福富町, 横浜市中区)

 横浜の外国人街(?)といえば、圧倒的に山下の中華街が有名であるが、あそこはやはり老華僑(オールドカマー)の街。ニューカマーの華人や、朝鮮の人々は阪東橋であったり、ここ福富町あたりに店を構えていることが多いようだ。

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 ここ福富町は関内と野毛の間に位置していて、クラブやスナックビル、ソープランドなどが軒を連ねる、妖しげな雰囲気の街だ。ソープランドなどの施設は建物の更新が出来ないといった縛りもあるのだろうか、全体的に戦後〜昭和で時が止まったような古ぼけた建物に、艶やかなネオンや看板が光り輝く。

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 そんな福富町にあって、伊勢佐木モールから宮川橋を通って野毛へと(正確には宮川町へと、だが)抜けるメインストリート(?)は、両側に中低層の防火帯建築が並んでおり、両歩道に施されたアーケードの下はクラブのほかに、飲み屋や飲食店が点在する。この通り*1の入り口にはゲートがあり、一般的な商店街のゲートより主張しない色、デザインだけど、よく見るとものすごく、アジアです……。

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横浜最古のバーの一つ、クライスラーもこの通り沿いにある
 ここで存在感を出しているのが韓国料理店である。焼肉屋や居酒屋が結構な密度で並んでいる。中国東北料理の店もあった。ここも朝鮮族の方が経営されているのだろうか。米軍の接収解除後、もともとは上記のような歓楽街として出発した福富町だが、商店主の高齢化などで80年代後半からテナントの入れ替えが進み、その中で韓国系の人々が多く流入していったそうだ*2。「時期的には1988(昭和63)年、ソウルオリンピックの年あたりから。かつて歓楽街としてにぎわった街のイメージを気にしないからか、日本人よりも、韓国人の出店希望者が多かったという*3」、この経緯は、近年チャイナタウンとして注目を集めている西川口と共通する。もっとも、風俗の残る地区と中華街が比較的離れている=棲み分けているように感ぜられる西川口と比較すると、混在の度合いがハンパない。横浜中心部という人口密度がそうさせるのか、福富町の歓楽街がまだまだ元気であるからなのか。これではコリアンタウン推しは難しいかもしれない。

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 こうしたちょっとしたコリアンタウンでもある福富町のメインストリートに、今回紹介するLee martがある。なんとなくスーパーやコンビニのような見た目だけれど、どこか異国の雰囲気が漂っている。

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 店舗右側には総菜を街頭で販売するスペースがあり、ヤンニョムチキン推しなのも窺える。と、調理スペースの奥にカウンターとテーブルが見える!ここはシュポ飲みをキメられるようだ。と、いうことで、後日訪問した。
 店内かなり広く、インスタント食品から調味料、清涼飲料水、酒類に至るまで、幅広い品揃えがある。個人的には店頭で安売りされていた、辛ラーメンと鍋のセットが気になった。近傍に韓国料理店が多くあるからか、だしの素や唐辛子、海苔など明らかに業務用と言える分量の袋も並んでいて、眺めているだけで楽しい。カプサイシンエキスの粉末って、一体何に使うのだろう…
 チャミスル*4を持ってレジのお兄さんに声かけして、チキンを注文した。チキンは味をヤンニョムとプレーン、肉を骨つきと骨なしから選べる。今回はヤンニョムを骨つきで。だって手づかみでガリガリ齧り付きたいじゃないですか…席は先ほど見えていた4人席のカウンターと、4~6人で座れるテーブルが2つあるようだった。カウンターに座ると、キンキンに冷えたショットグラスを持ってきてくれ、突き出しのサラダと大根の酢漬けが出される。これをつまみながらチキンが揚がるのを待つのだ。20180110-171619-18

 ヤンニョムチキン、ハーフサイズ(1,500円)が揚がった。前回大和で食べたのと比べて、ここのはより衣がガリっとしていて、タレは味噌系の甘さが強い印象。辛さも後からやってきて、酒が進む。突き出しの大根とサラダで定期的に口の中をリセットしつつ、肉と脂をアルコールで流し続けた。

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 最後はサービスでロッテのチルソンサイダー(칠성(七星)사이다)をくれた。1950年から韓国で販売されている老舗サイダーだ。缶はなんとなく、今の三ツ矢サイダーっぽいカラーリング。味は、こちらの方がやや甘さが強いかな…辛いもの食べた後にいい。
 会計は、チャミスル、突き出し、チキン総込みで2,500円だった。今回はチキンだけでお腹いっぱいになってしまったが、総菜やトッポギなども食べられるので、福富町でちょっと韓国料理をつまみたくなったらまた利用したいですね。

Lee mart
住所: 〒231-0043 横浜市中区福富町仲通38
TEL: 045-231-3664
営業時間: 12:00~02:00
予算: ~2000円程度 

 

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*1:名前がはっきりしない。福富町の字は西通、仲通、東通となっているが、これは海から垂直方向に伸びた街路に沿っており、この道とは直交している

*2:福富町に韓国系のお店が多いのはなぜ?[はまれぽ.com], 2018年1月10日閲覧。

*3:同上。

*4:フェイク野郎なので今回は16.9度の低アルコール商品を選んだんだよな…